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水いぼについて
院長ブログ
2021年06月14日(月)
夏に向けて、水いぼの患者さんが増えてきました。

水いぼ=伝染性軟属腫は、伝染性軟属腫ウイルスの感染によって生じます。
小児がかかりやすく、潜伏期間は2週間~2か月とされ、接触感染により増えていきます。

特に、アトピー性皮膚炎や湿疹などで皮膚バリア機能が傷害されている部位は、掻いたりして水いぼが増えやすくなります。そのため、たとえ水いぼがあっても、アトピーや湿疹を早期に治療することが重要です。

プールは可能ですが、タオルやビート板、浮き輪などの共用はやめましょう。そして、プールの後はシャワーで肌を洗うようにしましょう。一部の学校や幼稚園ではプール禁止にしているところもありますので、事前に確認してください。

治療については、自然に治る疾患ですが、治るまでに半年~2,3年とかなり時間がかかる上に、増悪することもあります。そのため、個数が少ないうちに治療するのが良いと思います。

方法としては、ピンセットによる摘除や、液体窒素、塗り薬、貼り薬、飲み薬などがあります。
一番早く、確実に治るのは摘除となりますが、痛みを伴うのがデメリットです。
そのため、当院では、痛みを軽減するために、麻酔のテープを貼ってきてもらい(受診の際に、麻酔のテープの貼り方、方法を指導いたします)、摘除します。また、非常に個数が多い場合や摘除ができない場合などは、相談の上、貼り薬や飲み薬などを併用していくこともあります。