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臍ヘルニア(でべそ)の治療について
院長ブログ
2021年07月14日(水)
臍ヘルニア、いわゆるでべそは、あかちゃんの1割ほどに認められるよくある疾患です。
2歳頃までに90%が何もしなくても治りますが、綿球圧迫をすることで、より早く、そして綺麗に治ることがわかっています。
綿球圧迫を開始するのは、早ければ早いほど効果が高いといわれ、生後3か月以内の開始を勧めています。

綿球圧迫のやり方
① 赤ちゃんの機嫌がいいときに
② おさえる方は爪を短く切り、せっけんできれいに手を洗います
③ でべその部分を押さえて、しっかりおなかの中に戻します(できれば、ヘルニア門の大きさを把握)
④ すばやく綿球で栓をするように押さえる
⑤ 綿球がずれないよう、周囲の皮膚ごと貼りつけて固定します

テープは定期的に交換します。
テープをはがすときはやさしく丁寧に剝がすようにしてください。少し赤くなる程度なら大丈夫です。
皮膚がめくれたり、汁が出たりしたら圧迫固定は中断して、受診してください。外用薬を処方したり、テープの種類や貼り方を変えるなどの対策をいたします。
治療期間は、早くて2~3か月前後で良くなります。1歳半を超えても、改善がなければ、手術等も考慮されます。
綿球圧迫のデメリットとしては、テープを貼ることによる皮膚トラブルがあります。
皮膚トラブルと、臍ヘルニアの経過観察のために、定期的に受診ください(予防接種時でも大丈夫です)。