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マダニ咬傷について
院長ブログ
2021年05月09日(日)
先日、マダニに咬まれた患者さんが受診されました。
マダニに咬まれたら、強く引っ張って体がちぎれても、皮膚に食い込んだ口器の部分は取れず、感染症や湿疹の原因になります。また、強く引っ張る際に、マダニの体液が逆流する恐れもあります。ですので、マダニに咬まれた際は、食い込んだ皮膚ごと摘出する必要があり、早期に医療機関を受診しないといけません。
一般的には、デルマパンチという器具で皮膚ごと摘出するのが主流と思いますが、縫合が必要でやや傷口も大きくなるので、私は、縫合が不要で傷口も小さくなる方法で摘出するよう努めております。
これから、マダニが活動する時期(春から秋)になります。マダニに咬まれないよう、野外に出る際は、以下の点に注意しましょう。肌を露出しないようにする、虫除けスプレーを使用する、マダニを発見しやすい明るい色の服を着る、帰宅したら入浴してチェックするなどが予防法となります。
私は、登山や山菜取りで、野山に入ることが多いので、気を付けていますが、それでも臍に咬まれた経験があります(;'∀')
皆さん、ヒグマだけでなく、マダニにも注意して、アウトドアを楽しんでください。