<EBウイルス感染症(伝染性単核球症)とは>
EBウイルスの感染によっておこる病気です。急に高い熱が出て、のどが痛くなったり、首のぐりぐり(リンパ節)が腫れたりします。乳幼児期では感染しても症状が出ないことも多いですが、思春期以降では感染者の約半数に症状が見られます。
高熱は数日間、ときには1週間以上も続き、全身に発疹がでたり、目のまわりがむくんだりすることもあります。また扁桃に白い膜がついたり、上あごに出血班が出たり、肝臓や脾臓が腫れたり、肝機能が悪くなったりすることもあります。
<血液検査が必要なことも>
診断のためや症状を知るために、血液の検査をすることがあります。ウイルスに対する体の免疫反応(抗体反応)があるかどうかで診断をします。
<治療>
原因のEBウイルスに効く薬はありません。熱やのどの痛みをおさえる薬を処方しますが、ふつうは自然に治ります。熱が続いて体力が弱ったり、肝機能がわるくなったりすれば、入院治療が必要なこともあります。
<家庭で気をつけること>
① 高い熱:何日も高熱が続くので不安になりますが、解熱剤を使いつつ症状を和らげつつ経過を見ます。
② 食べ物:のどは痛くなり熱も高いため、食欲が出ないのは仕方ない面もありますが、子どもの好きな食べやすいものを少しずつ摂取しましょう。
③ 水分 :水分は十分とるように心がけてください。
④ 入浴 ;高い熱があるときや元気がないときはひかえてください。
<こんなときはもう一度診察を>
① のどの痛みが強くて水分をあまり飲まないとき
② 高い熱が続くとき
③ 元気がなくてぐったりしているとき
★保育所・学校:熱が下がって水分や食事の接種ができるようになるまで5~7日ほど休ませましょう。