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子どもの病気について

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感染性胃腸炎

<感染性胃腸炎とは>
胃腸炎は原因により細菌性ウイルス性に分類できます。多くの胃腸炎はウイルス性で、代表的なものはロタウイルス、ノロウイルス、アデノウィルスなどがあります。
主たる症状は発熱、吐き気、下痢、腹痛です。多くは嘔吐から始まり、やや遅れて下痢が出始めます。ウイルス性胃腸炎の場合には、発熱や嘔吐は1~2日でおさまり、下痢は1週間くらいでよくなることが多いです。

ウイルス性胃腸炎には残念ながら特効薬はなく、発熱・吐き気や下痢をやわらげる薬を使用しつつ、症状が改善するのを待つことになります。多くの場合には、水分を少しずつ何回にも分けてこまめに摂取することでひどい脱水にはならないことも多いのですが、脱水症状がひどい場合には点滴が必要になることもあります。乳幼児の場合には特に脱水に注意が必要です。また、子どもは大人と違って栄養のたくわえも少なく、食事や糖分を摂れないと簡単に低血糖になってしまいます。

<治療のポイント>
① 吐いたら飲まない:吐き気が強いあいだ(1~2時間程度)は何も飲ませない。
② まずは水分から :吐き気がおちついてきたら水分を少しずつ飲ませる。
 (OS-1、アクアライト、1歳以上ならポカリスエットなど塩分、糖分を含むものを、乳幼児では最初は1回10~30ml程度から始めてみましょう)
③ 食べ物     :吐き気がおさまって食べられるようになれば、栄養とカロリーを補うため食事をはじめましょう。

<家庭での注意点>
ノロウイルスの感染力(吐物や下痢便からの空気感染もあります)は非常に高く、成人にも罹患しますので、看病中は十分な手洗いなど気を付けて下さい。
ウイルス性胃腸炎の多くは2,3日長くても数日の経過で治りますが、時々下痢が長引き、お尻のかぶれが最後に問題となることがあります。

<受診のめやす>
① 何回も吐き続けるとき 
② ぐったりして元気がなく、顔色がわるいとき 
③ 唇が乾いて、おしっこが少ないときは、早めに診察にきて下さい。その他ご心配なことがあるときにもご相談下さい。