<クループ症候群とは>
かぜをひいたときにのどの奥(声を出すところ)あたりが腫れて、ゼーゼーしたりオットセイのなき声のような咳(犬がほえるような咳とも)が出ます。また、声がかすれたり、出なくなったりします。のどの腫れがもっと強くなると、息を吸うときに苦しがります。
<治療>
薬を吸入してのどの腫れをひかせます。また、飲みぐすりも処方します(ステロイドが有効です)。治療をしても、喘鳴(ゼーゼー)が目立ったり息苦しいときには入院が必要になる場合もあります。
<家庭で気をつけること>
① 室内の加湿:湯気をたてる、加湿器を使う、洗濯物を干すなど、いろんな工夫をして空気を湿らせておくことが大切です。
② 水分の補給:咳込むときは、温かい飲み物を少しずつ何度も飲ませましょう。
③ 食べ物 :息苦しさがなくなったら、本人のすきなものを。
④ 入浴 :息苦しいときや高い熱のとき以外は、かまいません。
<こんなときは早めに受診を>
① 息苦しそうな状態が続くとき
② 強い咳が続き眠れないとき
③ 水分をあまり摂らずぐったりしているとき
病院から戻ったときは軽くなっていても、夜またひどくなることがあります。
息が苦しそうなときは、お家でがまんせずに受診してください。