予防接種
当院では“医師”が予防接種を行っております。
  • 予防接種をご希望の方は、インターネットの予約システムからご予約をお願い致します。
    (インターネットでの予約が難しい方はお電話、もしくは受付にてご予約ください。)
  • 当院の予約システムは、接種間隔やお子さまの年齢から自動的に接種可能なワクチンのみが表示される便利なワクチン管理予約システムです。
    その為、今までに接種した履歴の入力が必要になりますので、母子手帳を見ながら正確にご入力ください。
  • スケジュールの立て方がわからない場合は、ご来院の上、医師とご相談ください。ご希望をお伺いしながらどれを受けたらよいかをお伝えします。
  • 千歳市以外に住民票のある方の予防接種も行っております。ただし、各市町村で必要な書類等が異なりますので、ご予約の前に一度お電話で当院にご連絡ください。
  • 上記以外にもご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
当院で受けられる予防接種(ワクチン)
定期接種
任意接種
予防接種時にご持参いただくもの
  • 母子手帳
  • 予診票
  • 健康保険証
  • こども医療費受給者証
  • 診察券(初診の場合は必要ございません)

※母子手帳をお持ちいただけない場合や紛失等で履歴の確認ができない場合、接種不可または任意接種となる場合がございますのでご注意ください。
※来院時に体調不良や37.5℃以上のお熱がある場合、接種不可となり、そのまま診察を受けていただく場合がございますので健康保険証やこども医療費受給者証もお持ちいただけますようお願い致します。

各ワクチンについて
ヒブワクチン定期接種
対象

生後2か月から開始します。4~8週間隔で3回の接種を行い、3回目から7か月以上あけて1歳すぐに4回目を接種します。5歳未満は公費負担(無料)です。

※肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、ロタウイルスワクチン、四種混合(1回目は生後3か月以降)との同時接種が可能ですので、4週間ごとに同時接種がおすすめです(ヒブワクチンの2回目を四種混合の初回と同時に接種する場合には、生後3か月になってから受けます)。

疾患の説明

乳幼児期に髄膜炎や喉頭蓋炎など重症感染症を起こす菌です。これらの疾患は命に関わることや後遺症を残すこともある重篤な疾患です。

肺炎球菌ワクチン定期接種
対象

生後2か月から開始します。4週以上の間隔で3回接種します。2か月以上あと、標準的には1歳から1歳半に4回目を接種して完了です。5歳未満は公費(無料)です。

※ヒブワクチン、B型肝炎ワクチン、ロタウイルスワクチン、四種混合(1回目は生後3か月以降)との同時接種が可能ですので、4週間ごとに同時接種がおすすめです(肺炎球菌ワクチンの2回目を四種混合の初回と同時に接種する場合には、生後3か月になってから受けます)。

疾患の説明

乳幼児期に敗血症や髄膜炎を起こします。肺炎や中耳炎の原因菌としても多いです。ワクチンは主に前者を防ぐ目的で行われています。

B型肝炎ワクチン定期接種
対象

生後2か月から接種できます。初回から4週以上あけて2回目、さらに20~24週あけて3回目が標準的な方法です。

※ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、ロタウイルスワクチン、四種混合(1回目は生後3か月以降)との同時接種が可能ですので、4週間ごとに同時接種がおすすめです(B型肝炎ワクチンの2回目を四種混合の初回と同時に接種する場合には、生後3か月になってから受けます)。

疾患の説明

肝炎を起こす代表的なウイルスです。感染がつづくと慢性肝炎、肝硬変や肝ガンになることもあります。

四種混合ワクチン定期接種
対象

生後3か月から開始します。3~8週間隔で3回接種します。6か月以上後、標準的には1年から1年6か月後に4回目を追加します。7歳6か月までに完了するようにしましょう。

※ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、ロタウイルスワクチンとの同時接種が可能ですので、4週間ごとに同時接種で受けましょう。

疾患の説明

四種とは、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオを指します。ジフテリアとポリオは国内での感染はほとんどありませんが過去には重症者が出ていました。百日咳は乳児では重症の咳や呼吸困難で命に関わることもあります。破傷風は怪我をした傷口から菌が入り、痙攣や麻痺をきたす死亡率の高い疾患です。

BCG定期接種
対象

11か月(1歳未満)までに接種します。ヒブ、肺炎球菌、四種混合の接種がひと段落する生後5か月以降に接種することが多いです。
※千歳市では保健センターでの集団接種が行われています。

疾患の説明

結核を予防します。結核は成人では肺結核の長引く咳や熱が有名ですが、乳児では全身に結核菌がめぐって髄膜炎や粟粒結核という致死的な疾患を起こします。

麻しん風しん(MR)ワクチン定期接種
対象

1歳代で初回接種(1回目)をします。できるだけ1歳になったらすぐに接種するようにしましょう。2期(2回目)は小学校入学前の1年間に行います。

1回目の接種は、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、水痘ワクチン、おたふくかぜワクチンと同時に接種できます。

疾患の説明

麻しん(はしか)は発熱、発疹から肺炎や脳炎などの合併症をきたす疾患で、非常に強い感染力があります。風しんは「3日はしか」とも呼ばれた発熱、発疹をきたす疾患で、妊婦が感染すると赤ちゃんに重篤な障害が出る可能性があります。

水痘定期接種
対象

1歳から接種できます。1回目の接種後6か月(~1年)たったら2回目を受けるようにしましょう。

1回目の接種は、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、麻しん風しん(MR)ワクチン、おたふくかぜワクチンと同時に接種できます。

疾患の説明

みずぼうそうとも呼ばれるウイルス感染です。全身に水疱疹が多発し、重篤な状態にいたることもあります。帯状疱疹も同じウイルスが原因で発症します。

日本脳炎定期接種
対象

生後6か月から7歳半まで接種可能ですが、標準的には3歳になったら2回(1~4週間隔で、当院では通常4週間隔)、その後に初回から1年あけて4歳頃に3回目を接種します。9歳になってから(~12歳)に第2期(4回目)の接種を追加します。

日本脳炎流行地域に渡航、滞在するお子様には、生後6ヶ月からの接種も可能ですのでご相談ください。

疾患の説明

蚊が媒介する日本脳炎ウイルスの感染で、急性脳炎を引き起こします。半数程度の方が後遺症を残す、治療法のない重篤な疾患です。日本での発症はきわめて稀ですが、東南アジアなどで流行があります。

二種混合定期接種
対象

11歳以上13歳未満に1回接種します。

疾患の説明

四種混合に入っているジフテリアと破傷風について追加接種します。

ロタウイルスワクチン定期接種
対象

ロタリックス(1価)は生後24週までに2回、ロタテック(5価値)は生後32週までに3回、生ワクチンを飲みます。初回は14週までに始めて、4週以上間隔をあけます。

ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、四種混合(1回目は生後3か月以降)との同時接種が可能ですので、4週間ごとに同時接種がおすすめです(ロタウイルスワクチンの2回目を四種混合の初回と同時に接種する場合には、生後3か月になってから受けます)。

疾患の説明

ロタウイルスは乳児の胃腸炎を起こす代表的なウイルスです。嘔吐がひどく水分がとれなくなると脱水になり重篤な状態になります。小さい子ほど入院して点滴する必要性が高くなります。胃腸炎関連けいれんや脳炎を合併することもあります。

ヒトパピローマウイルス(HPV)定期接種
対象

12~16歳の女子に対し、3回接種します。1回目と2回目は2か月、2回目と3回目は3か月以上(6か月)あけます。当クリニックでは、4価ワクチンを採用しています。

疾患の説明

子宮頸がんの発生に関与するヒトパピローマウイルスに対する予防接種です。約70%の子宮頸がんを予防し、発がん予防効果は約20年続くとされる、非常に有効な予防接種です。接種後に色々な所が痛くなることが一時知られていましたが、現在は、予防接種との関連はないと言われています。日本小児科学会は、診療・相談体制の確立、救済措置の確立などから、積極的接種を推奨しています。

おたふくかぜワクチン任意接種
対象

1歳から接種できます。麻しん風しん(MR)ワクチンと同様に、1歳頃と5~6歳(小学校入学前の1年間)の2回接種が薦められています。麻しん風しん(MR)ワクチンとの同時接種が可能です。

疾患の説明

ムンプスウイルスの感染で、発熱や耳下腺(耳の下にあるだ液腺)の腫れが特徴です。頭痛をきたす髄膜炎や難聴や精巣炎など重い合併症もあります。

インフルエンザワクチン任意接種
対象

生後6か月から接種できます。13歳未満は4週間間隔で2回接種、13歳以上は1回接種です。

疾患の説明

主に冬季に流行するウイルス感染症です。A型、B型があり、A型は高熱と咳・鼻水などの上気道症状が見られ、B型は発熱に加え嘔吐や下痢などの消化器症状が見られることがあります。