<細気管支炎とは>
赤ちゃんにRSウイルス、ヒトメタニューモウイルスなどのウイルスが感染して、ゼーゼーして息が苦しくなる病気です。寒い季節に多くみられます。咳や鼻みず、鼻づまりなど、かぜの症状で始まりますが、しだいに咳がひどくなり、ゼーゼーして苦しそうな息になってきます。ゼーゼーが治まっても痰がからんだ咳がしばらく続きます。
★外来での治療で治っていくこともありますが、重症になったときは入院して点滴や吸入、酸素投与が必要になることもあります。
★とくに6か月未満の赤ちゃん、未熟児や生まれつき心臓病がある子などは重症になりやすい傾向があります。
<家庭で気をつけること>
① 呼吸が苦しそうなときは、背中をやさしくトントンしたり(痰の排出を促すためです)、体を起こすように抱っこしてあげてください。
② 鼻がつまっているときは、綿棒でそうじしたり、鼻水を吸い取ってあげましょう。
③ 部屋が乾燥しすぎないように工夫しましょう(部屋に水をためた洗面器を置いたり、ぬれたタオルを干したりする)。
④ 母乳やミルクは1回量を少なくして、何回にも分けて与えましょう。
⑤ 飲んだ量やおしっこの回数などを確認しておいてください。
⑥ 病状の変化を見きわめることが大切です。症状に変化が見られた時には再度受診をしてください。
<こんなときはもう一度受診を>
① ゼーゼー、ヒューヒューの音が強くて息苦しそう。
② 胸やおなかをペコペコさせて息をしている。
③ 顔色がよくない。
④ 母乳やミルクの飲みが悪い。