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小児へのコロナワクチン接種について
院長ブログ
2022年01月19日(水)
5-11歳の小児へのコロナワクチン接種について、日本小児科学会が見解を示しました。
ご参考ください。
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20220119_5-11corona.pdf
1か月健診のケイツーシロップについて
院長ブログ
2021年08月19日(木)
当院でも、1か月健診をさせていただく機会が増えてきました。
毎回質問を頂くのが、ケイツーシロップの投与についてです。

赤ちゃんはもともと出血を予防するためのビタミンKが不足しており、出血を起こしやすいことが知られておりました。
ビタミンK不足による出血は、新生児4000~5000人に1人に起きるとされ、生後6カ月頃まで、下血をきたしたり、頭蓋内出血をきたしたりすることがありました。
そのため、1989年に厚生労働省が、ケイツーシロップ(=ビタミンK)を日本全国すべての赤ちゃんに投与するよう提言しました。出生時と、生後1週間、生後1か月の3回投与をすることとし(3回法)、出血をきたす赤ちゃんは1/10まで減少しました。
しかし、3回法でも日本で毎年数十例の赤ちゃんが頭蓋内出血をきたすことがわかっています。
欧米では、ビタミンKを毎週投与することでほぼ0に抑えることが可能と報告され、日本でも2010年に出生時から生後3カ月まで、毎週投与(計13回投与、3か月法)を推奨するようになりました。
2021年の日本小児科学会の報告では、3回法では、11例の頭蓋内出血をきたしましたが、3か月法では、頭蓋内出血をきたした赤ちゃんはおらず、副作用も報告されておりません。

毎週投与する手間がありますが、それ以上に出血を予防できるメリットのほうが大きいと考えられ、当院では3か月法をお勧めさせていただいております。

ケイツーシロップの飲ませ方も指導しておりますで、ご安心ください。
臍ヘルニア(でべそ)の治療について
院長ブログ
2021年07月14日(水)
臍ヘルニア、いわゆるでべそは、あかちゃんの1割ほどに認められるよくある疾患です。
2歳頃までに90%が何もしなくても治りますが、綿球圧迫をすることで、より早く、そして綺麗に治ることがわかっています。
綿球圧迫を開始するのは、早ければ早いほど効果が高いといわれ、生後3か月以内の開始を勧めています。

綿球圧迫のやり方
① 赤ちゃんの機嫌がいいときに
② おさえる方は爪を短く切り、せっけんできれいに手を洗います
③ でべその部分を押さえて、しっかりおなかの中に戻します(できれば、ヘルニア門の大きさを把握)
④ すばやく綿球で栓をするように押さえる
⑤ 綿球がずれないよう、周囲の皮膚ごと貼りつけて固定します

テープは定期的に交換します。
テープをはがすときはやさしく丁寧に剝がすようにしてください。少し赤くなる程度なら大丈夫です。
皮膚がめくれたり、汁が出たりしたら圧迫固定は中断して、受診してください。外用薬を処方したり、テープの種類や貼り方を変えるなどの対策をいたします。
治療期間は、早くて2~3か月前後で良くなります。1歳半を超えても、改善がなければ、手術等も考慮されます。
綿球圧迫のデメリットとしては、テープを貼ることによる皮膚トラブルがあります。
皮膚トラブルと、臍ヘルニアの経過観察のために、定期的に受診ください(予防接種時でも大丈夫です)。
水いぼについて
院長ブログ
2021年06月14日(月)
夏に向けて、水いぼの患者さんが増えてきました。

水いぼ=伝染性軟属腫は、伝染性軟属腫ウイルスの感染によって生じます。
小児がかかりやすく、潜伏期間は2週間~2か月とされ、接触感染により増えていきます。

特に、アトピー性皮膚炎や湿疹などで皮膚バリア機能が傷害されている部位は、掻いたりして水いぼが増えやすくなります。そのため、たとえ水いぼがあっても、アトピーや湿疹を早期に治療することが重要です。

プールは可能ですが、タオルやビート板、浮き輪などの共用はやめましょう。そして、プールの後はシャワーで肌を洗うようにしましょう。一部の学校や幼稚園ではプール禁止にしているところもありますので、事前に確認してください。

治療については、自然に治る疾患ですが、治るまでに半年~2,3年とかなり時間がかかる上に、増悪することもあります。そのため、個数が少ないうちに治療するのが良いと思います。

方法としては、ピンセットによる摘除や、液体窒素、塗り薬、貼り薬、飲み薬などがあります。
一番早く、確実に治るのは摘除となりますが、痛みを伴うのがデメリットです。
そのため、当院では、痛みを軽減するために、麻酔のテープを貼ってきてもらい(受診の際に、麻酔のテープの貼り方、方法を指導いたします)、摘除します。また、非常に個数が多い場合や摘除ができない場合などは、相談の上、貼り薬や飲み薬などを併用していくこともあります。

ノロウイルス腸炎について
院長ブログ
2021年06月13日(日)
ノロウイルス腸炎が再度流行しています。

ノロウイルスには遺伝子型がいくつもあり、短期間に繰り返し罹患することもあります。
典型的な経過は、頻回の嘔吐から始まり、発熱、腹痛、下痢をきたしますが、3日以内に改善することが多いです。

ノロウイルスの検査もしておりますが、
保険適応は ➀3歳未満、②65歳以上、③悪性腫瘍がある、臓器移植後、免疫不全がある
となっており、全員に検査するのは困難で、感度は80%ほどです。また結果がわかっても治療方針は変わりありません。ただ重症例や胃腸炎と確信できないときなどには有用と思います。

治療法は、特効薬はなく、自然に治るのを待つしかありません。吐き気が治まってから、少量ずつ頻回に水分を摂るようにしましょう。
水分が摂れない状況が続けば、点滴なども施行いたします。

ノロウイルスは感染力が非常に強く、わずかなウイルス数でも感染する上に、アルコールで死滅しないというやっかいなウイルスです。
感染経路は、経口感染で、下痢や嘔吐を処理したところやトイレのドアノブなどから感染します。
予防には、30秒以上かけて流水と石鹸による手洗いと、次亜塩素酸ナトリウムを用いた清拭が望ましいとされます。

また、保育園や学校への参加は、規定はありませんが、嘔吐や下痢が改善後24時間経てからと説明しています。
症状が改善してから、保育園や学校へ行くようにしましょう。親御さんの診療も一緒にやってますので、お気軽にご相談ください。



マダニ咬傷について
院長ブログ
2021年05月09日(日)
先日、マダニに咬まれた患者さんが受診されました。
マダニに咬まれたら、強く引っ張って体がちぎれても、皮膚に食い込んだ口器の部分は取れず、感染症や湿疹の原因になります。また、強く引っ張る際に、マダニの体液が逆流する恐れもあります。ですので、マダニに咬まれた際は、食い込んだ皮膚ごと摘出する必要があり、早期に医療機関を受診しないといけません。
一般的には、デルマパンチという器具で皮膚ごと摘出するのが主流と思いますが、縫合が必要でやや傷口も大きくなるので、私は、縫合が不要で傷口も小さくなる方法で摘出するよう努めております。
これから、マダニが活動する時期(春から秋)になります。マダニに咬まれないよう、野外に出る際は、以下の点に注意しましょう。肌を露出しないようにする、虫除けスプレーを使用する、マダニを発見しやすい明るい色の服を着る、帰宅したら入浴してチェックするなどが予防法となります。
私は、登山や山菜取りで、野山に入ることが多いので、気を付けていますが、それでも臍に咬まれた経験があります(;'∀')
皆さん、ヒグマだけでなく、マダニにも注意して、アウトドアを楽しんでください。
診療再開後1か月が経ちました
院長ブログ
2021年05月09日(日)
診療再開後1か月が経ちました。
GW前は、ノロウイルス胃腸炎が流行していましたが、やや落ち着いてきたようです。ただ、感染力は非常に強く、アルコールで死滅しない上に、成人でも症状が強く出ます。当院でお配りしている資料に沿って、お子様が消化器症状があるうちは、感染対策を頑張ってください。

また、水いぼの摘除を積極的にしておりますが、痛みがかなり少ないようで、感謝されたことを嬉しく思います。

今後ともよろしくお願いいたします。


診療再開いたします。
院長ブログ
2021年04月04日(日)
4月5日、午前8時30分より診療再開いたします。どうぞよろしくお願い致します。
また、再開にあたり、数々のお祝いを頂きまして、ありがとうございました。改めて御礼申し上げます。